2006/12/09 (Sat) 本当だった。

事実になってしまった事。
取り返せない過去。

目をそらすことが、もう出来ない。
本当になってしまった、悪夢が。
やっぱりどこかで否定してしまう自分はいて。



似合わな過ぎるこの音に、
似合わな過ぎるこの場所に、
似合わな過ぎる、その白。

いったい、誰がこんなことを想像できるのだろうか。
こんな事実、突然すぎて理解すら出来ないことを。

戻ることの無い過去で、
いつでも、笑顔で。

それが、今は無表情で。
ああ、事実なんだ。って、
理解出来てしまった自分が
悲しかった。

理解したくなかった。
理解できるはずがなかった。
理解できるものじゃなかった。




いつか自分も、
こういう場所に立つことがあるんだろうなって、
テレビを見ながら思ったことがある。

でもそれは、想像できなかったし、
あったとしても、
こんな形で、じゃなかった。

人は、みんな
どんなに願ったって、
いつかは亡くなってしまうものだから、
祖父母が身近にいる分、
覚悟くらいはしてたんだ。


でも、
こんな覚悟はして無いよ。

同じ年で、
同じ学校に居て
見たこともあって
話したこともあって
一緒に部活もしたことがあって
思い出もあった。

かなしいさみしいつらい

いろんなことがぐちゃぐちゃだった。

でも、もう会えないのは変わらなくて。
あの笑顔は無くて。
もう学校でも会うことが無くて
たまにおちゃらけて話すことももう出来なくて
残ったのは
いなくなってしまった事実だけで。

どんなに夢であればと願っただろうか
どんなに嘘であればと思っただろうか

どんなに泣いても
全てを受け入れることが出来ない。



気恥ずかしく笑ってた。
いっつもいっつも笑ってた。
つらそうな顔なんて見たことない。
いつも面白いことをしてくれた。
突拍子も無いことをしてくれた。
ノリのいい人だった。
みんなが慕ってた。
恨まれてることなんて絶対無い。
そう言えるくらい。

最後に見たのは、
多分、彼の教室だったと思う。
席にすわって、
友達としゃべっていた。
あ、今日もいるよ。
なんて、少し思って。
もう、教室に行ってもいない。
取り残された机は、
きっと彼が作ってきた友達との思い出が
高校の、数ヶ月間の、彼の思い出が、
刻まれているんだろうな。

戻ってきてくれないかな。
友達と楽しそうに話して、
たまに意味もなく話しかけてくれないかな。
寝てる場合じゃないでしょ？
起きて、早く期末の勉強しなきゃダメじゃん。
赤点回避して、
無時卒業して、
彼らしい人生歩んで。

綺麗に化粧して、
髪を上げて、
そんな狭いところで、
静かに眠っているなんて、似合わないよ。





ねぇ









もどってきてよ。